永遠のハリーハウゼン |
水野重康 |
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「地球へ2千万マイル」の話が出て参りましたね。 この作品は、どういう訳か未公開(後述)でしたが「ハリーハウゼン」の作品群の中では彼自身、最も思い入れが強く、そういう意味では「最重要」の位置に在る作品です(但し、最高作ではありません)。 「ハリーハウゼン」自身、宇宙のそれも火星とか金星に惹かれる物が有ったらしく、「金星竜イーマ」は10代にして、その原型が出来上がっていたと言われています。 そこで、「逆関節のいかり肩で恐竜的な2足歩行生物」としたのが「ハリーハウゼン」自身「私のキングコング」と言って愛して止まなかった「金星竜イーマ」なのです。 又、「猿人ジョーヤング」と「地球へ2千万マイル」を併せた様な作品が後年の「恐竜グワンジ」でして、この3つの作品は一本に繋がります。それを考えると、いかに「地球へ・・」が重要な作品かが分かると言うものです。 さて、ここで面白い話を書かせて頂きましょう。 当時の話をしましょう。 それはこの作品は未公開SF映画ではありますが「自主上映」と言う形で「ヒッソリ」と上映されていたのです。 「空飛ぶ円盤地球を襲撃す」と言う作品は、出来自体はそれほど良くは無いのですが(ハッキリ言いましてB級作品です。ところが、SF映画はほとんどがこの類でして、別に珍しい事ではありません)ウジャウジャと言う感じの「円盤群」の描写はなかなか面白かったです。 実は、前にも少し書かせていただいたことですが、「怪獣大戦争」は「宇宙水爆戦」とこの「空飛ぶ・・」をチョイと拝借(無断で・・)と言う形で作ってあるのです。 次に、「シンドバッド」シリーズの裏話を一つ。
「シンドバッド火星へ行く」・・と言うものです。 これは「ハリーハウゼン」自身が「もはや火星位しかシンドバッドが行くべき冒険の航海の地は無いのでね・・」と言っているその言葉が全てを表しています。 しかし、「シンドバッド」が「火星」への航海を始めるその前に、「ハリーハウゼン」自身が、もはや二度と帰る事の無い世界へ「あの世」と言う「新世界」へ大いなる旅立ちをしてしまったのです。 「ハリーハウゼン」の作品群よ永遠なれ。
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| 著者紹介ヲ水野重康 49年、静岡県掛川市で100年以上続く医者の家に生まれる。 54年、『ゴジラ』を観て以後、映画にのめり込み、SFを中心として5000本近くの映画を観る事になる。 趣味を通じて、五味康祐氏、田山力哉氏、その他に師事する。 83年、生地に歯科医院を開業して現在に至る。 |
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