ゴミ投資家シリ−ズの中でも秀逸
題名を見ると誤解されるかもしれないが、要するにオフショアの話である。 このシリ−ズのコンセプトを最もよく伝えている本の中の1つである。 入門者向けで具体的に分かりやすい記述は好感が持てる。巻末のエクセルを使った利回り計算法が大変よくできている。 これを使えば、自分の入っている養老保険の実質利回りがいくらなのか 簡単に計算できるし、頭金が500万円で1000万円を貯めるのに 毎月いくらのお金をどれくらいの利率で積み立ててればよいかも分かる。 業者にだまされないための強力なツ−ルとなるだろう。
無税ならいいというものでもないが
大きな誤解は、無税ならいいという発想である。税金がなければ、私たちは国家や自治体を運営できない。とはいえ、その国家や自治体に「NO」と突きつける行動は自由である。相変わらず投資家や投資環境について狭量なわが日本では、「NO」と言いたい人が多いに違いない。ならば、いかにしてそれを主張できるだろうか? 本書ではそのヒントを豊富に提供してくれている。もちろん、書いてあるように、無税であればすべてにおいていい、というものではない。そのリスク面もしっかり把握して行動したいものだ。
これが世界のお金持ちのグローバルスタンダード
日本の低金利は、今言うまでもなく異常である。例え10億円のお金を定期預金にしても、金利は0.2%のたった200万円にしかならず、しかもそこから40万円もの税金まで取られるのである。これは、どう考えても預金者をバカにしているとしか考えられないのだが、日本の中位の金持ちは皆さんこの状況に甘んじているのである。 この本は、世に言われる「タックスヘイブン」の仕組みを非常にわかりやすくかつ具体的に説明しており、それ程のお金持ちでなくてもその世界の醍醐味を味わう方法がわかるようになっている。将来の布石も含めてお金に興味のある人は是非一度お読みになることをお勧めする。
メディアワークス
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