代行カード


クレジットカードは発行する場合の提携により分類することができます。まったく企業と提携せずに発行されるクレジットカードはプロパーカードと呼ばれています。企業と提携して発行されるクレジットカードは一般的に提携カードと呼んでいますが、その中でも提携先の店舗でしか利用できないクレジットカードは代行カードと呼ばれます。企業が自社で発行して自社店舗でのみ利用できる場合はハウスカードと呼ばれ代行カードとは区別されます。

代行カードは現在の提携カードが普及する以前に一般的だった提携カードです。当時は自社でクレジットカードを発行すると経費負担が大きかったため、クレジットカード会社にカード発行を代行してもらったことからこの名称となっています。利用できるのは提携企業の店舗のみだったため、提携企業にとってのメリットは大きかったのですが、クレジットカード会社やカード会員のメリットはそれほど大きくはありませんでした。またある程度会員数を確保できないと提携企業にとっても経費倒れに終わるケースも多く、クレジットカード会社の加盟店すべてで利用できる提携カードの普及とともに発行枚数が減少していきました。

提携カードではクレジットカード会社にとっても売上が見込めることになります。そのため発行の経費をクレジットカード会社も負担することで提携企業の経費面での負担が軽減された点も代行カードから提携カードにシフトした理由のひとつです。

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