第五九章:まま、ヒーリングを受ける

2009年5月中旬





ウサギ肉は思いのほか好評で、みぬの食欲中枢が刺激されたのか、最近食欲が旺盛になった。最近血糖値が不安定気味なのはそのせいだろうか?
今使っているPZIのボトルがもうすぐ底を突くので、もしかしたらそろそろ古いボトルの方の効力が落ちてきているのかもしれないと思い、ここ一週間は新旧両方のボトルを使い比べてみているが、必ずしも関係ないようだ。
尤も、たまに時期的に血糖値のコントロールが難しくなることは今までも度々あったので、あまり気にしすぎないことにしている。


(ペットショップで猫砂を買ったとき、おまけでいただいたおもちゃで遊ぶみぬとフローラ)


ところで、ここからは飼い主である私自身のことになるので、猫の糖尿病と関係のないことに興味のない方には読み飛ばしていただいても構わないが、介護者として同じ状況の方もいらっしゃると思うので、参考にしていただければと思う。

みぬの糖尿病が発覚して一年半。私の頭のことはみぬの病気のことで一杯で、数値の上下でその日の気分が左右される状態がずっと続いていた。また、私がみぬに対して実践しているタイトレギュレーションプロトコルは、通常のプロトコルのように一日一回若しくは二回決まった時間にインスリンを注射するものではなく、注射の時間が不規則で、時には夜中に目覚ましをかけて起きなければならないことも多く、そんな状態で、私も時々体力の限界を感じることがあった。いきなり耐えられないほどの眠気、目眩、浮遊感に襲われたかと思えば、舌には血豆ができ、下腹部の調子も悪くなり、そんな状態が数日間続く。

最初は「ただの寝不足だから、寝れば治るよ」程度に思っていたのだが、週末に昼寝をしたところで体調がよくなるわけでもなかった。それでも、寝込むほどの症状ではなく、それに会社もさることながらみぬの糖尿病の治療をお休みするわけにはいかないので、体力の限界を感じながらも、休みもせず、無理を続けてきた。

そんなとき、市内にプラニックヒーリングの無料クリニックが毎週水曜日に行われていることを知った。プラニックヒーリングとは、エネルギーワークの一種で、中国に伝わる気功を効率的かつ効果的にアレンジしたものらしく、患者に直接手を触れずに行うヒーリングらしい。無料だし、これは試してみる価値がありそうだと思い、5月13日水曜日、仕事が終わった後でヒーリングを受けに行ってみた。


ヒーリングが行われた会場は、雑居ビルの会議室だった。ヒーラー5人に対し、ヒーリーは7人ほどだっただろうか?ヒーラーのうちの一人がHさんというアジア系の女性で、彼女がこの無料クリニックの主催者なのだそうだ。私がヒーリングを受けるのは今回が初めてだということを話すと、Aさんという男性が
「このフォームに必要事項を記載してください」
と言って、問診表を私に手渡した。問診表には、住所氏名などの基本事項の他、現在気になっている症状を書くところがあったので、私は「疲労感、眠気、舌の血豆、下腹部痛」と、「病院に行け」と言われるのを覚悟で率直に書いた。

まず、セッションは、Aさんの誘導で、参加者全員による軽いエクササイズから始まった。目及び体中のあらゆる関節を回したり屈伸したりする運動で、各「チャクラ」の活性化に繋がっているのだとか。
五分ほどエクササイズを行った後、今度は椅子に座って、瞑想に入った。CDからは、プラニックヒーリング創始者の男性の中国語訛りの英語が流れ、その内容は、目の前にミニチュアの地球を想像し、両手をかざして、地球上の全ての悩める者、病める者にエネルギーを送るというものだった。何故個人の病気を癒すのに地球全体を癒す瞑想が必要なんだ?と思われるかもしれないが、確かに自然に逆らう生き方をした結果多くの現代病が生まれたことを考えると、地球全体を癒すのも理に適っているかもしれない。私は「病める者」の一人(匹)として、みぬにもこの癒しが届けば…などと考えていた。

三十分の瞑想が終わって、いよいよヒーリング開始。主催者のHさんが私を担当した。Hさんは、私の記入した問診表を見て、案の定、
「病院には行きましたか?」
と聞いてきた。
「来週予約を入れています。」
「下腹部痛等の症状は、是非お医者さんに診てもらわないといけませんね。」
Hさんはそう言うと、スプレーと塩水の入った洗面器を持ってきた。スプレーの中身は、消毒用アルコールらしい。
「プラニックヒーリングでは、直接患者の体に触れず、オーラを整えていきます。途中でクリスタルを使いますが、クリスタルを直接見つめたりしないでくださいね。セッション中は、舌先を上の歯茎に付けておいてください。それでは、まず、悪影響を及ぼしているエネルギーコードを引き抜くことから始めます。」
そう言って、Hさんは、まず私の前に立ち、両手で私の体から紐を切ったり引っ張ったりするような仕草をし始めた。

途中で左首の辺りに手をかざし、
「この辺に痛みがありませんか?」
と私に訊いてきた。実は、痛みではないのだが、ずっと前から左首に違和感があった。これは無料といえども侮れない。

その後、後ろに回り、同じようにその「エネルギーコード」とやらを引き抜く作業をし始めたかと思いきや、Hさんは、
「うわっ、これはすごい!これだけのものを抱えていたなら、体の調子が悪くなってもおかしくありません。誰か身近に消化器系の悪い人でもいるんですか?」
と訊いてきた。それってもしかして「人」ではなくて「猫」だとしたら図星かもしれない。
Hさんが私の背後で力いっぱい「エネルギーコード」を引き抜くと、私の体もそれに反応して引きつるように動いた。その後、Hさんはその「エネルギーコード」を洗面器の中に捨てる仕草をし、両手にスプレーをかけた。洗面器の中の塩水にネガティブなエネルギーを吸収させ、そのエネルギーをHさん自身が吸収しないよう消毒を行っているようだ。

ヒーリングは二十分ほど続いただろうか?Hさんがクリスタルを使っているときにはできるだけ目を閉じるようにしていたが、それ以外は眠ってしまわないように大体目を開けていた。途中で何度か体が痙攣するように震えるのを感じた。

セッションが終わって、Hさんが、
「今夜はシャワーを浴びないでください。」
と言うので、私が、まさかシャワーも浴びずに会社に行くなんて…と思い、
「え?だめなんですか?」
と訊き返すと、Hさん曰くシャワーを浴びるのは朝まで待って欲しいとのことだった。夜はだめでも翌朝シャワーを浴びられるのなら大丈夫だ。
あともう一つ、セッション後24時間はできるだけ肉食を避けて欲しいとのことだった。

週末は、ヒーリングが功を奏したようで、とても体調がよかった。疲れが溜まって体調を崩したら、是非またヒーリングを受けに行こうと思った。


この闘病記を読んでくださっている方の中には、猫の介護でお疲れの方も多いと思います。確かに病気は待ってくれないので、なかなか休みも取れないかもしれませんが、ご自身が体調を崩してしまうことのないよう、是非機会があれば、ヒーリング等でリフレッシュされてはいかがでしょう?


5月4日から10日まで一週間の血糖値曲線。緑色が正常範囲で、黄色が高血糖でも症状が出ないとされる範囲。血糖値のコントロールがよくなかったので、インスリンの効力が落ちたかどうか検証するため、古いインスリンと新しいインスリンを交互に使ってみた。青い四角は古いインスリン、緑の四角は新しいインスリンを注射したことを示す。


4月27日から5月3日まで一週間の血糖値曲線。緑色が正常範囲で、黄色が高血糖でも症状が出ないとされる範囲。青い四角は古いインスリン、緑の四角は新しいインスリンを注射したことを示す。引き続き新旧のインスリンを交互に使ってみた。いずれも効果がしっかり出るときと出ないときがあるが、新しいインスリンの方が若干効果が高いようだ。


インスリン用量スライディングスケール
5月4日〜5月10日
血糖値(mg/dL) 投与量(IU)
135-150-------1.00 弱
151-170-------1.00
171-200-------1.00 強
201-250-------1.20
251-350-------1.20 強
351-500-------1.40


5月11日〜5月17日
血糖値(mg/dL) 投与量(IU)
135-150-------1.00 強
151-170-------1.20
171-200-------1.20 強
201-250-------1.40
251-350-------1.40 強
351-500-------1.60





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