第六九章:IKEAハッキング2009年9月上旬
最近のみぬは、血糖値はまだ二桁から300台まで大きく上下しているものの、全身状態は良好で、体重も4.8Kgまで回復した。約二年前に糖尿病と診断されたときには4.3Kg、その後ケトアシドーシスを起こして4Kg以下まで体重が落ち、それからもなかなか体重が4Kg台前半から増えない時期が続いたことを考えると、順調な回復振りといえよう。 ところで今回のテーマは糖尿病とは直接関係ないが、限られたスペースで猫を多頭飼いする際のトイレの工夫について考えてみた。 前章でも述べたとおり、私はここ二ヶ月間毎週金曜日に休暇を取っており、9月の第二週目は月曜日がLabor Dayで祝日だったため四連休だった。そこで、私はこの連休を利用して、以前から不満だったリビングルームのブラインドを取り外し、変わりにIKEAで買ってきたカーテンレールを設置して、カーテンを取り付けてみた。ここ数週間みぬの闘病記の更新が滞っていたのは、実はDYIに没頭していたからなのだ。 そして、これをきっかけにもっと他の部分も模様替えしてみたくなった。 ということで、次の模様替え計画として思いついたのが、猫用トイレのカモフラージュについてだった。 私が今住んでいるのはワンベッドルームのコンドミニアム(リビングルーム+ベッドルーム+キッチン+バスルーム)だが、猫が二匹いる分トイレも二つ必要で、この二つのトイレを人目に付かないところに設置するには工夫が必要だ。 今までは、ベッドルームのコーナーに猫用トイレを二つ置き、スクリーンで囲って隠していた。以下の写真を見ていただくとわかると思うが、普段はスクリーンと鏡台との間に猫が出入りできるだけの隙間を作っておき、トイレ掃除の際には自分の体が入るようこのスクリーンの一部を動かしていた。しかしこれではトイレ周辺に掃除機をかけるのが困難な上、重いスクリーンを動かすのは安易ではなく、時にスクリーンが転倒しそうになってヒヤッとすることもあった。
(スクリーンで猫用トイレを隠した状態。) ということで、もっと簡単かつ安全にトイレ及びその周辺を掃除できるようにし、尚且つトイレが人目につかないようにするためにはどうすればいいのか、考えてみた。最初は、またIKEAでカーテンレールとカーテンを買ってきて、天井にカーテンレールを取り付け、トイレの周囲をカーテンで囲って隠すことも考えたが、しかしこれ以上天井や壁に穴を開けるのも抵抗があった。 通販等で家具の一部に見せかけた猫用トイレカバーも買えるようだが、二つも買うとなるとかなり高くついてしまう。 そこで、何かいいアイディアはないかと、「cat、 litter box(猫トイレ)、 idea」などのキーワードで検索してみると、「IKEA Hacking」というブログサイトが数件出てきた。「Hacking」という言葉は、コンピュータシステムへ不正侵入してデータを台無しにする意味として使われることが多いようだが、この場合は、IKEAの家具を本来の目的と違った意味で利用することを意味するようだ。組み立て式であるためパーツを我流にアレンジすることもでき、しかも価格が比較的リーズナブルなIKEAの家具は、Hacking、所謂「不正利用」に好都合なのだ。 IKEA Hackingのサイトに掲載された写真を見てみると、例えば、IKEA製のバスルームのキャビネットの側面に猫用ドアを取り付けて出入り口を確保し、中に猫用トイレを入れたり、或いはただプラスチックのコンテナに猫の出入り口としての穴を開けただけのシンプルなものだったり…。とても素敵なアイディアなのだが、しかし私は最初から適当な大きさに裁断してあって、ねじ穴も開けてある家具を組み立てる分には問題ないが、自分でのこぎりを使うのはできるだけ避けたかった。 猫が自由に出入りできつつ、中のトイレが外から見えないようにするには?簡単に掃除できるようにするには?猫砂が周囲に飛び散らないようにするには? 色々考えてみたが、私は結局シンプルに、二つの猫用トイレを隠せるだけの大きさのテーブルを買って、それに布製のカバーを被せるだけにした。 二つのトイレを収容するためには、最低横幅が1m、奥行きが50cmは必要だが、あまり大き過ぎると部屋が狭くなってしまうので、IKEAのサイトで検索してみたところ、丁度VIKA AMONというテーブル板が丁度いい大きさで、しかも値段もお手ごろなようだ。 11日金曜日の朝、まず、みぬとフローラに新しいトイレ環境に慣れてもらうため、スクリーンを除去した。いきなり全てを変更すると、みぬもフローラも驚いて粗相してしまう可能性もあるので、変更は徐々に行った方がいいと思ったのだが、スクリーンが無くなっただけでは特に気にしていないようだった。 そして、IKEAにVIKA AMON(テーブル板)、VIKA CURRY(脚)及びカバーを作るための布3mを午前中に買いに出かけ、夕方には組み立てに取り掛かった。この日の夜は、テーブルを組み立てて所定の場所に置き、トイレをその下に移して、みぬとフローラの反応を見てみることにした。以前のトイレ設置場所からは、1mほど移動したことになる。丁度みぬがトイレに入るところを目撃し、最初はみぬもトイレの場所が移ったことに戸惑っていたようだが、新しい設置場所にもすぐに慣れてくれたようで、お陰で粗相等のトラブルはなかった。 テーブルの方は、設計図どおりに組み立てればいいわけだから簡単だったが、ここで少し工夫が必要だったのはカバーの方だ。 自由に開閉できて、猫が簡単に出入りできて、尚且つ中のトイレをしっかり隠せるデザイン。欲を言えば、猫砂が周囲に飛び散らず、掃除も簡単なデザイン…。 最初は、トイレ周辺をきれいに保つことを考え、脚の下まですっぽり布で覆い、サイドに出入り口の穴を確保し、前面をファスナーで開閉できるように…などとも考えたが、ミシンを持っていない私はできるだけ手縫いで簡単に作れるデザインにしたかったので、結局はシンプルに、以下の写真のように、ファスナーも何も着けず、前面が開閉自由なデザインにすることにした。
これで何か問題があれば、また、カバーのデザインを変更するなど、新しい対策を考えればいい。 こうやってたまに無い知恵を振り絞って、猫とのより快適な居住空間の実現を試みるのも、猫を飼う楽しみの一つだったりもする。 8月24日から30日まで一週間の血糖値曲線。緑色が正常範囲で、黄色が高血糖でも症状が出ないとされる範囲。青い四角はインスリンを注射したことを示す。ここ最近は、午前中に血糖値が高く、夜には落ち着く傾向。
8月31日から9月6日まで一週間の血糖値曲線。緑色が正常範囲で、黄色が高血糖でも症状が出ないとされる範囲。青い四角はインスリンを注射したことを示す。
9月7日から9月13日まで一週間の血糖値曲線。緑色が正常範囲で、黄色が高血糖でも症状が出ないとされる範囲。青い四角はインスリンを注射したことを示す。相変わらず午前中の血糖値は高いが、夕方には自前のインスリンが出ている様子。
インスリン用量スライディングスケール 8月24日〜 血糖値(mg/dL) 投与量(IU) 135-150-------1.00 (できれば後一時間待つが、時間が無いときはこの範囲でも注射する) 151-170-------1.00 強 171-200-------1.20 201-250-------1.40 251-350-------1.40 強 351-500-------1.60
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