手作り食のレシピ




Cat Nutrition.org のレシピを参考にしています。(2009年2月更新)

オプション1:骨なし肉で作る場合
骨なし肉のみでは、カルシウムやミネラルのバランスがよくないので、ボーンミール若しくは卵殻パウダー、ゼラチン、及びケルプパウダーを混ぜることでバランスを取ります。

オプション2:骨付き肉で作る場合
より自然に近い形のレシピですが、骨まで砕けるミートグラインダーが必要です。

材料の解説


オプション1:骨なし肉で作る場合


材料(二匹で6-7日分)

生肉(七面鳥、鶏、ダチョウ、ウサギ等):3ポンド(約1400g)できれば塊、若しくはミンチと塊をミックス
生の心臓(七面鳥若しくは鶏):14オンス(約400g、なければ生肉を400g増量し、タウリンを4000mgサプリメントで追加)
生レバー(七面鳥若しくは鶏):7オンス(約200g)
水(蒸留水、精製水等できるだけピュアなもの):2〜4カップ(糖尿病の猫には多目に。)
ボーンミール:大匙4杯(または卵殻パウダー小匙4杯)
ゼラチン(味付けしてないもの):大匙2杯
卵の黄身:4個
魚油:4000mg(または亜麻仁油大匙1〜2杯)
ビタミンE:400IU x 2カプセル
ビタミンB複合体:ビタミンB-1、B-2、B-3、B-6、B-12、ビオチン、パントテン酸を各100mgずつ含むものを半カプセル
ケルプパウダー:小匙1/2杯

以下はオプショナル
消化酵素:毎食小匙1/2杯(食べる直前に)
内臓分泌腺サプリメント:毎食食べる直前に適量
ハーブ(ゴボウ、タンポポの根等):各大匙1杯程度(人間には有益でも猫には毒になるハーブもあるので注意すること。)
コエンザイムQ10:100〜200mg(心臓肉を使わない場合、高齢の猫には特におすすめ。)

:サプリメントを選ぶときも、添加物として米等の穀類が使われているものは避ける。


作り方

1.鍋に水2〜4カップを入れる。
(私はフィルターを通した水を一度沸騰させて冷ましてから使用しています。このとき、ゴボウやタンポポの根など、糖尿病によってダメージを受けがちな腎臓や肝臓によいハーブをお茶パックに入れて煮出しています。)


2.肉、心臓、レバー、消化酵素、内臓分泌腺サプリメント以外の材料を全て1に入れる。ハードカプセルに入ったサプリメントはカプセルを開けて中身を、ソフトカプセルに入ったサプリメントはカプセルに穴を開けて中身を搾り出す。


3.塊肉、心臓肉及びレバーを食べやすいサイズに切る。
(匂いをかぎつけてみぬとフローラがキッチンカウンターに上がってしまいました。)


4.2と3及び全ての肉を混ぜ合わせる。


5.食べさせる直前に、消化酵素及び内臓分泌腺サプリメントを混ぜる。


6.すぐに食べない分は、小分けにして冷凍庫に保存する。解凍するときは、前日から必要な分を冷蔵庫に移しておく。できるだけ電子レンジは使わない方がよい。





オプション2:骨付き肉で作る場合


材料(二匹で6-7日分)

骨付き生肉(七面鳥、鶏、ウサギ等):4.4ポンド(約2000g)
生の心臓(七面鳥若しくは鶏):14オンス(約400g、なければ生肉を400g増量し、タウリンを4000mgサプリメントで追加)
生レバー(七面鳥若しくは鶏):7オンス(約200g)
水(蒸留水、精製水等できるだけピュアなもの):2〜4カップ(糖尿病の猫には多目に。)
卵の黄身:4個
魚油:4000mg(または亜麻仁油大匙1〜2杯)
ビタミンE:400IU x 2カプセル
ビタミンB複合体:ビタミンB-1、B-2、B-3、B-6、B-12、ビオチン、パントテン酸を各100mgずつ含むものを半カプセル
ケルプパウダー:小匙1/4杯

以下はオプショナル
消化酵素:毎食小匙1/2杯(食べる直前に)
内臓分泌腺サプリメント:毎食食べる直前に適量
ハーブ(ゴボウ、タンポポの根等):各大匙1杯程度(人間には有益でも猫には毒になるハーブもあるので注意すること。)
コエンザイムQ10:100〜200mg(心臓肉を使わない場合、高齢の猫には特におすすめ。)

:サプリメントを選ぶときも、添加物として米等の穀類が使われているものは避ける。


作り方

1.骨付き肉を、肉の部分と骨の部分に切り分ける。

2.グラインダーでまず骨の部分を挽く。グラインダーが目詰まりするのを防ぐため、まず目の粗いプレートで粗挽きし、プレートを目の細かいものに変えて二度挽きすると安全。


以下の写真は、グラインダーのプレート三種類。


以下の写真のような大きな骨の破片が入っている場合は、目の細かいプレートで挽き直す。ペットボトルの蓋を置いたのは、大きさの参考のため。


3.骨以外の部分及び心臓肉の一部、レバーもグラインダーで挽く。残りの肉や心臓は包丁で適当な大きさに切る。歯に異常があったりなどで噛むのが苦手な猫の場合は全部グラインダーで挽いてしまってもよいが、逆に歯に異常のない場合は、塊も少し混ぜてあげた方がよい。


4.鍋に水2〜4カップを入れる。(ハーブを使いたい場合は、上記の「オプション1」参照。)

5.肉、心臓、レバー、消化酵素、内臓分泌腺サプリメント以外の材料を全て4に入れる。ハードカプセルに入ったサプリメントはカプセルを開けて中身を、ソフトカプセルに入ったサプリメントはカプセルに穴を開けて中身を搾り出す。

6.2、3及び5を混ぜ合わせる。

7.食べさせる直前に、消化酵素及び内臓分泌腺サプリメントを混ぜる。

8.すぐに食べない分は、小分けにして冷凍庫に保存する。解凍するときは、前日から必要な分を冷蔵庫に移しておく。できるだけ電子レンジは使わない方がよい。




材料の解説



生肉
野生の猫の獲物が鳥やネズミ等であることを考えると、家禽類やげっ歯類が理想。魚が好きな猫は多いが、元来砂漠地帯に生息していた猫にとって魚は自然な食事とは言えないので、魚のみを与えるのは理想的ではない。
ミンチが使いやすいが、塊肉を混ぜてあげることで歯のトレーニングにもなる。

心臓
猫に必須の栄養素タウリンを豊富に含む上、コエンザイムQ10、ナイアシン、カリウム等体によい栄養素も含む。猫は体内でタウリンをほとんど合成できないため、食事から摂取しなければならない。不足すると心機能や視覚に障害を起こす。タウリンは特に水で茹でると損失率が高くなるので、生で与えるのがベスト。

レバー
レバーの好きな猫は多いが、ビタミンA含有率が高いので主原料にしてはならない。ビタミンAは適量では体によいが、過剰摂取すると健康障害を起こす危険性がある。

ボーンミール、ゼラチン
肉のみではカルシウムやコラーゲンが不足するのでこれらの材料で補うが、骨付き肉をミンチにする場合にはこれらを加える必要はない。


卵を生で与える場合には黄身のみ使用する。生の白身に含まれるアビジンは、ビタミンの一種であるビオチンの吸収を阻害してしまうので、白身を与える場合は加熱する必要がある。腎不全の猫には、加熱した白身は良好な蛋白源となる。

魚油若しくは亜麻仁油
いずれもオメガ3脂肪酸を含む油。オメガ3脂肪酸は血液をサラサラにし、炎症を抑える作用がある。ただ、亜麻仁油には肉食動物にとって特に大切な脂肪酸であるアラキドン酸が含まれないため、魚油の方が理想的。オメガ3脂肪酸は壊れやすいので、時々食事に追加してあげるとよい。

ケルプパウダー
アメリカでは海草を食べる習慣がないので、海草の乾燥粉が健康食品として販売されている。ビタミンやミネラルを豊富に含み、特にヨードの貴重な供給源となる。日本では、味付けしていない海苔でも代用できる。

内臓及び分泌腺
猫は本来小動物を内蔵ごと食べることで栄養バランスを保っている。人間が食用にする部位のみでは栄養が不足するので、入手可能であれば内臓肉若しくはフリーズドライの内臓サプリメントを追加することを勧める。

ハーブ
最近人間でもハーブのマイルドな作用が注目されているが、猫にも少量使用することによって健康促進効果が期待できることもある。但し、ハーブ中に含まれる有効成分は多量に摂取すると毒になるので、与えすぎには注意する。猫に与えてはいけない植物は、
ASPCAのリスト参照。使用してみたいハーブがある場合は、必ず猫に対する毒性情報及び適量を調べていただきたい。

コエンザイムQ10
人間でも注目度の高い栄養素だが、最近はペットフード(特にシニア用)にも積極的に配合されている。糖尿病には活性酸素が影響するので、抗酸化作用を持つコエンザイムQ10が有用と思われる。



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