家で糖尿病検査





同じ用量のインスリンを注射し続けていたとしても、猫の血糖値は必ずしも毎日同じパターンを示すとは限りません。自宅で検査ができるようになると、以下のメリットがあります。

1.猫の血糖値は日々変動しているので、病院で一日測定したデータのみでインスリン用量を決定すると、重要なサインを見逃す可能性がある。
2.インスリンの用量を変更した際、用量の多すぎ少なすぎを確認できるので、早めの対処が可能。
3.体調がよくないとき、それが血糖値が高すぎによるのか少なすぎによるのかが即座に把握できるので、誤った対処を避けることが出来る。
4.わざわざ獣医さんに頻繁に連れて行かなくてもいいので、猫への負担を軽減させることが出来る。
5.猫は病院など慣れない環境では血糖値が上がるので、この状態のデータのみで診断すると誤診の危険性がある。

猫の糖尿病の指標になるのは、主に血糖値と尿糖、ケトン。ここでは以下の検査方法を紹介いたします。

血糖値検査
尿検査



血糖値検査

猫の性格にもよりますが、コツを覚えてしまうと血糖値検査は意外と簡単です。最初のうちは、測定後にトリートをあげる(あまりあげすぎると血糖値が上がってしまいますが)、測定器をトリートのそばに置いておくなどして、測定器への恐怖心を解いてあげるとよいでしょう。

注意:この検査で血糖値が高かったからといって、自己判断でインスリン用量を増やすのは危険です。詳しくは
こちらをご参照ください。

まず、YouTubeに投稿されたこのビデオをご覧ください(字幕作成 by まま)。


用意するもの
血糖値測定セット:できるだけ少量の採血で測定できるものを選びましょう。

(左から測定器、ストリップ、ランセット、ランシングデバイス。ランシングデバイスはランセットを皮膚に突き刺すために使うものだが、猫の場合使わない方が採血しやすい。)

測定法
1.血糖値測定の準備をする。
 ストリップを測定器にはめ込み、ランセットのキャップを外して針を出す(詳細は測定器のマニュアル参照)。手はきれいに洗っておきましょう。

2.耳が冷たいときは、猫の耳をマッサージして血行をよくする。
 最初のうちは猫の警戒心を解くため、首根っこの皮膚を掴んであげると良いでしょう。私は左利きなので、ランセットを左手に持つため、写真では右手で首根っこを掴んでいますが、大部分の人は逆だと思います。(注:みぬの首が禿げているのは、入院時に採血のために剃られたからです)


3.ランセットで採血部位を突付く。
 まず、血管の位置を確認します。猫の耳の色によって血管が分かりにくいときは、懐中電灯を前側から当てるとわかりやすいです。
 突付く場所は、血管の外側。左右の耳の内側、外側いずれからでも採血できますので、毎回位置を変えましょう。
 必要な採血量は測定器によって異なりますので、出血量が少ないときはマッサージして揉みだしてみましょう。


4.出てきた血液を測定器のストリップに吸収させ、結果が出るのを待つ。

5.採血した部分の血を拭き取り、指で押さえて、痣ができるのを防ぐ。

6.血糖値、採血日時を記録する。



尿検査

尿に糖やケトンが出ているかどうかは、糖尿病診断の重要な指標です。但し、血糖値が上昇した後、その糖が尿に出てくるまでには時間差がありますので、血糖値検査と組み合わせて行うことをお勧めします。

注意:もしケトンが検出されてしまったら、命に関わる危険な状態ですので、速やかに獣医さんに連絡しましょう。

用意するもの
尿検査ストリップ

(最低限糖とケトンの測定ができるものを用意しましょう。このストリップは他に潜血、蛋白、pHが測定できます。)

測定法
1.猫がトイレに入ったところを狙って、お尻の下に尿検査ストリップを入れる。

2.ストリップに十分尿がかかったら、取り出し、結果が読めるまで1分ほど待つ。


みぬは、用足し中にお尻の下にストリップを入れられてもあまり気にしないのですが、敏感な猫ちゃんには以下のオプションがあります。
(出典:
Feline Diabetesウエブサイト

オプション1
いつもの猫トイレのライナー(ビニール)に猫砂を入れ、口を結んでおく。猫はビニールの上に用を足すので、用が済んだら尿をストリップでチェックする。

オプション2
猫砂のかわりに魚の水槽に入れる砂利を使う。


尚、尿糖の測定のみなら、トイレの砂に混ぜておくと、排尿したときに糖を検出して色が変わる製品もあるようです。






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