増えるストーカー事件
ストーカーといえば以前はドラマや小説の世界の話であり、身近に発生するような犯罪ではありませんでした。
しかし近年では恋愛感情に絡んだ付きまといや嫌がらせが相次いで発生し、2000年に「ストーカー規正法」が施行されてからは事件の凶悪化がいっそう激しくなり、検挙数はまだ少ないものの発生件数は右肩上がりの状態が続いています。
ストーカー事件の核心
ストーカー事件が多発するのはなぜか、様々な問題が複合的に絡んでいるため簡単に答えられるものではありませんが、およそ次の2点が問題の核心部分であると思われます。
- モラルの問題
- 日本人のモラルの低下はあらゆるところで現実問題として実感できます。そもそも相手を思いやる気持ちがあればストーカー行為で相手を攻撃し傷付けることにはなりません。
- 貞操観念の低下
- 男女間の壁は以前より低くなりました。今や小学生でも恋愛感情を持った交際をしており、中学生にもなれば性体験をするようになります。深く考えず気軽に交際するようになれば当然にトラブルも多発するようになります。
- 通信機器の普及
- 男女間を急接近させた原因の一つに携帯電話やインターネットの存在が上げられます。個人同士で周囲に気づかれずに秘密の会話ができ、ネットにより新たな出会いの場も劇的に増えました。