有機物はそのままの状態では模から吸収されることはなく、微生物の分解作用を経て無機質化されます。 さらに土中の水分に溶けて無機イオンとして植物に取り込まれ、導管を通じて葉へと送られます.太陽光を受けた葉肉細胞(葉緑体)では、気孔から二酸化炭素を取り入れて炭水化物等の同化産物を作り、酸素を放胆します(光合成)。 製造された同化産物は水溶液として表皮に近い師部を通って、幹などを作りだす細胞へと送られます。 導管から送られる養分や師管を下ってくる炭水化物などは、生長点に届け られるだけではなく、樹幹の水平方向にも移動し、肥大生長を促進させようとします。 樹の構造を観察すると、栄養分を水平方向に移動させるために、木質部・形成層・樹皮部を放射線状に貫通する組織が存在していることが確認できます。 この組織によって形成層の活発な活動が促され、新たな木質部や維管組織が形成されるようになります。 また、生長に使われる養分は季節によって配分が異なり、春は新芽の甑芽や伸長に使われ、6-7月頃は花芽の形成と実の充実、8月以降の充実期になって肥大生長への配分が大きくなります。 従って、この季節に合わせて肥培を勅かせると幹の太りが促進されやすくなるようです。 土壌の両値も養分吸収に影響は 化成肥料は無機質ですから土の中の水分に溶けやすく、すぐに根が吸収できる無機イオンの状態になります。 分解の時間が必要ないので、肥効が早く現れるという特性があります。 ただし、土中でいつまでも無機イオンとしてとどまっているわけではありません。 水に溶けやすいという性質は流亡もしやすいとも言えます。 つまり即効果はあるものの肥効も長くは続かないということです。 有機質肥料は無機質化するまでの時間は必要ですが、ゆっくりと長期間にわたって肥効が娚待できるという利点があり、微量要素も過不足なく摂取できます。 また、用土の状態も肥料吸収に大きく影響します。 用土がアルカリ性に傾倒すると、浸透圧の上昇に伴って根からの水分吸収が阻害され、塩基濃度が上がることで生理障害が起こりやすくなります。 逆に酸性に傾倒すると、マグネシウムやカリが溶け出して水分とともに流亡したり無機物の水溶化のバランスが変化して根からの吸収を妨げるなどといった現象が起こります。 定期的に植え替えしていれば特別気にする問題ではあ12ませんが、水通りの悪い環境などでは用土の酸性化が起こりやすいので注意しましょう。 |
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