可能性は誰にでもある。
闇金に手をだすなんて、バカじゃないのか。
少々乱暴な言い方になるけど、大抵の人は皆そう思ってるのではないでしょうか。
僕もその一人です。ですが、この本を読んで借りる可能性は誰にでもあるんだなと感じました
この本は、単なる闇金の手口を書いたものではありません。
借りる人の問題、消費者金融の問題、日本の金融システム、そして闇金の問題と様々環境を
綿密な取材を元にかかれている為、闇金が発生するメカニズム、そして借りてしまう人が発生する社会のシステムが良くわかり、単なる他人事じゃないと感じました。
これから社会人になる方や、自分の周りでなにが起こっているのか気になってしょうがない人は必読だと思います。星5つ!
小振りだが、手ごろな啓蒙書
先ごろ、2004年度の自己破産件数が、ようやく減少にむかったとの発表があったが、それでも年間20万件を超えている。今更ながら、ヤミ金融問題の深刻さを考えざるを得ない。本書は正味180頁の小振りな新書だが、その内容の深さには脱帽である。実に取材が行き届いているのだ。もはや、「高利貸し」という生易しい言葉では形容しきれないヤミ金融業者、そして借り手の側にも、相当な問題のあるケースが少なくないこと、規制する側の行政、この三者について、不足なく光をあてており、ていねいにこの問題について解き明かそうとしている本書は、スキャンダラスな側面ばかりに目を向けがちな類書よりも、信頼のおける啓蒙書であると思う。
ホラーじゃない、ノンフィクションだからさらに怖い
読売新聞社会部が総力をあげてルポした、金融に目をむけた一冊。ドキュメントだけではなく、事実が淡々と書いてあることに結構「びびり」を感じてしまうのと、こんなにも簡単にお金を借りることができてしまうという社会構造に「おかしい」と考えさせられる内容になっている。マスコミによる宣伝の大量投下が感覚を麻痺させることも示唆した上で、一線を越えて泥沼に足をひきこまれていく人間の多さ、なかなか回復しない経済環境を如実にあらわしているといっていいだろう。取り立ての厳しさのみならず、借りる側のモラル低下にも耳を傾ける必要があるという。タイトルのイメージするショッキングさよりも背筋を伸ばさなくてはいけないと感じる一冊だ。
中央公論新社
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