構成的アプローチによる貨幣論
一言で言ってしまえば、「貨幣とは何か?」という問題を、構成的アプローチで考えていったという内容。よく複雑系何々という書籍は見かけるし、それが経済学の場合もかなり多いのだが、具体的に経済現象に適用した場合どんな結果になるの?という不満をよくもってしまう。本書は具体的に貨幣論を構成的アプローチでやってみたという内容で、モデルとシミュレーション結果が非常に面白く私は一気に読んでしまった。背景にある考え方や従来の貨幣論や、経済学と物理学における時間や平衡概念の相違などを考察してある章も非常に興味深い。が、なんといっても実際に貨幣の生成自壊のモデルをつくり物々交換を素過程とするような系において、シミュレーション結果を解析していくところが圧巻。別に貨幣論に興!!味なんてないという人が単純に構成的研究の一事例として読んでも十分面白いと思う。
創文社
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