競馬学校を舞台とした競馬小説ですが、もう少し題材を活かしてほしかったです
競馬学校へ入学した、青森から上京してきた平九郎、元暴走族の政樹、有名調教師を父に持つ圭一。個性の異なる3人は共に励まし合い競い合いながら騎手への道を歩んでいく。しかし、ある策略が競馬界の片隅で進行していた。その真実を知った3人はある勝負をすることに……。 著者は競馬雑誌「競馬フォーラム」の初代編集長で、そのため競馬学校を舞台とした面白い作品が描かれています。ただし、物語の題材としては非常に面白い着眼点だと思いますが、主人公である3人の少年達の競馬学校生活や見習過程などはもっと詳しく描いてほしかったですし、物語の後半で展開がガラリと変わるのですが、その過程も中途半端さを感じ、折角の題材が活かしきれていないような印象を受けました。競馬ファンならば読んで面白い作品ではありますが、もう少し競馬の面白いを活かした作品にしてほしかったです。
碧天舎
|