かつて学研「科学と学習」の購読者であった「大人」たちに向けた実験シリーズ「大人の科学」第8弾は、日本のロボット技術の原点である「大江戸からくり人形」を自作する組み立てキット。 作成するのは、1796年（寛政8年）に土佐の技術者「細川半蔵（からくり半蔵）」が著した唯一の指南書「機巧図彙（からくりずい）」を元に復元した自動人形だ。「大人」が子どもだった頃、テレビなどで一度は目にしたことがある、お茶を運んだり、空になった茶碗を下げる「からくり人形」を、ゼンマイや歯車といった、さまざまなパーツを使って自作し「江戸時代の最先端技術」を再現することができるのだ。 単に組み立てるだけでなく、調節機構により移動距離、直進性の調整、旋回の角度、速度の調整を行うことで「からくり」の仕組みをより理解することができる。組み立ては約1時間半から2時間で、特別な道具は一切不要。もちろん着物、茶碗などの小物付きだが自分なりにカスタマイズしてみるのも楽しい。（三井貴美子）
構想力に感嘆
動力はぜんまい一つなのに、まっすぐ歩くだけでなく、途中出向きを変えたり、お辞儀をしたり、茶碗をとると止まったりできるのか不思議でしたが、ようやくなぞが解けました。個々のからくりも興味深いのですが、多様な動作を実現をさせるためにからくりが凝集された人形の構成（デザイン）には、技術の枠を越え、芸術的な美しさまでも感じました。コンピュータによりプログラムを書けば何でもできる時代になりつつありますが、その中で失われつつもある創意工夫の楽しさ・素晴らしさを思い出させてくれます。一度でもロボットに興味を持ったことのある方には、是非お勧めしたい一品です。
からくり人形を楽しむ
昔、テレビで茶運び人形を見て、その精巧さに感動し、自分でも作ってみたいと思った。当時は、素人にはどうしようもなかったが、このキットのお陰で夢を実現できた。作製に約2時間、調整に30分ほどかかったが、特に難しい所はなかった。服を着せる前に試運転し、そのからくりの仕組みを楽しみ、続いて服を着せて、人形の動きを楽しんだ。仕組みは思ったより簡単だったが、実によくできている。日本の機械工学の原点を見る思いがした。残念なのは、頭とお盆が安っぽいこと。価格設定上仕方ないのかもしれないが、学研さん、是非見栄えのよい頭とお盆を別売してください。次は、より複雑な弓曳童子に挑戦してみたい。
すばらしい出来です
キットは組み立てやすさもよく考えられていて、簡単に作ることが出来ました。動きも良く、調整も簡単で飽きさせません。惜しいのは人形の顔と手がやや、安っぽいこと。でも、この価格でそこまで言うのも無い物ねだりかも、、。暇なときに作るのも良いかも知れないです。
おしい！！
このからくり人形は文献等から照らしても非常に良くできていますが，惜しいことに，手足と顔がプラスチック製。
見える部分だけに，是非とも木で作って頂きたかった。
一家に一台！大江戸ロボット
茶運び人形の復元はこれまで細々と行われていた様ですが、(本製品以前にも組みたてキットがあったような気がしますが･･･？)広く普及するには至りませんでした。しかしこれからはパーソナルロボットの時代！一家に一台いかかでしょうか？
学研
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