歩くときの姿勢
ウォーキングの運動効果を上げるためには、なるべく広い歩幅をとってそれをしっかりと保っていき、また、できるだけ早い速度で歩くことが必要になってきます。糖尿病や高血圧の症状改善のため、健康管理のため、運動不足解消のため、またダイエットのためとウォーキングを始める目的は、人それぞれ違います。このように目的がそれぞれ異なってくることで、自分が目標とする歩数や距離や時間などもおなじようにそれぞれ異なってきて当然なのですが、しかし目的に関係なく全てにおいて共通する部分もあります。
それは、単にだらだらと歩くことではなくて、全身を使って歩く方がその効果が大きいということです。頭を無駄に動かさないように意識して歩くことで、からだがウォーキング中に上下左右に揺れるのを減らすことができます。また視線ですが、どうしても下が気になって足元に視線を落として歩いてしまいがちですが、これでは前屈姿勢になってしまいます。15メートル程先をみるようにして歩きましょう。腰の回転も意識して歩くとよいでしょう。
肩の力はできるだけ抜いてリラックスさせて、軽くひじを曲げながらしっかりと振って歩きます。このように正しい姿勢でウォーキングをすることで、余計な負担をからだにかけませんし、効果的なウォーキングを行なうことができます。ただし、どうしても慣れないうちでは、そればかりを意識してしまいますので、逆にからだへの負担がかかってしまい、楽しく歩き続けることが難しくなってしまいます。ですから、ある程度慣れてきて歩く習慣がついて、そして正しい姿勢を意識できるようになってきてから、運動効果の高い歩き方を実践するとよいと思います。
歩幅を広くとってウォーキングをするためには、しっかりと前に踏み出す足の膝を伸ばすことです。膝を伸ばして歩くことで、足は自然とかかとから着地します。そして重心をかかとから足の腹、つま先へとどんどん移動させていき、その力を使って地面をつま先でキックすることで、次の力強い一歩が踏み出せることになります。特にダイエット中の人はウォーキングですぐにでも効果を得たいところでしょうが、決して無理をせずに徐々に正しい歩き方を見につけていきましょう。そして、確実にダイエット効果を出すためにも、ウォーキング習慣を続けてください。